本研修プログラムは、初期臨床研修において脳神経外科臨床に従事することにより一般臨床医としての素養を高めるとともに、将来、脳神経外科専門医を目指す医師の初期研修としても位置づけている。
一般臨床医に不可欠な脳神経外科領域の知識を習得するという観点から、主に神経学的診断および放射線学的診断技術を身につけることに重点を置き、実際の診療において、初診時の適切な処置と脳神経外科医への的確なconsultationができるようになることを目標としている。
脳血管障害、頭部外傷に代表される救急疾患や、脳腫瘍、機能的神経疾患、小児脳神経外科疾患、脊椎・脊髄疾患など幅広い脳神経外科疾患の診療について、各疾患の専門医との双方向的なコミュニケーションと学術的なカンファレンスを通じて学ぶことができる。
山梨大学医学部付属病院
脳神経外科
科長木内 博之
八木 貴
臨床経験:23年
吉岡 秀幸
臨床経験:22年
橋本 幸治
臨床経験:18年
埴原 光人
臨床経験:12年
福田 憲人
臨床経験:7年
研修プログラムについては、年度末に診療科長、病棟医長、外来医長、指導医で構成される指導医スタッフ会議において、前年度の研修の評価を行い、必要に応じてプログラムの改定を行う。
受け入れ定員 | 各期(3ヶ月)4名 |
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病棟において病棟医長が研修到達目標チェックリストを用いて、日常診療における進展度、習得状況を評価する。
評価は1ヶ月毎に行われ、本人にフィードバックすることにより次の到達目標が設定される。
また、項目別のレポート提出とディスカッションを適宜行う。
週1回の症例検討会での発表を行い、到達度を評価する。
短期研修(3ヶ月)であるため、院外での研修は予定していないが、希望により関連病院において対処可能である。
初期研修を終了した後の4年間で、神経科学に通じる脳神経外科専門医の育成を目指した後期研修プログラムに参加することが可能である。
本プログラムは、患者管理から診断、検査、治療の選択、血管内治療、外科治療にわたる臨床研修を通じて幅広く総合的な脳神経外科臨床能力を身につけ、日本脳神経外科学会専門医資格を得ることを目標としている。
また、今日の医学治療は科学的検証に基づいたevidence based medicineであり、その理解と実践には、科学的な考察力が必要である。
臨床研修と併せて、神経科学の基礎的あるいは臨床的研究を通じて科学的思考法を修得し学位を取得することも大切である。
そこで、本後期研修では、専門医取得を目標として臨床研修に専念する臨床専門プログラムと、臨床研修に加えて神経科学研究や臨床研究を行い専門医と学位の両方を取得する大学院進学プログラムのどちらの選択も可能である。
さらに後期研修終了後の方針については、サブスペシャリティを持った一人前の専門医を目指して専門特化プログラムの履修や、臨床専門プログラム終了者においては大学院への進学など、個人の進路に合わせて選択が可能である。
また、大学院には、病院勤務をしながら夜間などに指導をうけ、研究し、学位を取得する社会人大学院コースも設置している。